受審後の実務

清須市の工事の等級格付と経審|土木・舗装のAは総合点数1,200点以上

愛知県清須市の建設工事で、経審の評価数値に過去2年度の工事成績の加減点を足した「総合点数」が、等級と発注する設計金額にどう使われるかを、市の格付要領・発注基準・令和8・9年度の申請要領から整理します。

清須市 建設工事請負業者の格付要領と発注基準
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

清須市は、経営事項審査の評価数値(客観点数)に、過去2年度の工事成績から決まる加減点(主観点数)を足した総合点数で、土木・舗装、建築、その他の3つの工事の種類ごとに業者をA・B・Cに格付します。等級ごとに、発注する工事の設計金額も決まっています。

この記事は、清須市が公開している「清須市建設工事請負業者格付要領」「清須市建設工事発注基準」「格付基準及び指名基準」のページと、令和8・9年度の建設工事の申請要領を原文で確認し、経審に関わる部分を整理します。

格付の方法(総合点数の作り方)

格付要領の第3条は、経営事項審査の評価数値(客観点数)と、過去2年度の工事成績評定点を別表に当てはめた評価数値(主観点数)を合わせた点数を「総合点数」とし、建設工事の種類ごとに格付すると定めています。工事が2つ以上あるときは平均値を使い、小数点以下は切り捨てます。

工事成績評定点の評価数値(格付要領の別表第1から)
工事成績評定評価数値
85点以上+50点
75点から84点+30点
65点から74点+10点
60点から64点0点
50点から59点-10点
40点から49点-30点
39点以下-50点
経審の点数が同じでも、清須市の工事で評定85点以上を取った業者は、39点以下の業者より100点高い総合点数になります。工事成績の加減点は、最大でも+50点から-50点の範囲です。

格付は隔年で行います。その後に入札参加資格審査申請書が出されたときは、その都度、格付を実施します。格付の有効期間は、格付を実施した日の属する年の4月1日から2年を経過する日までです。随時の格付は、実施した日から、その2年の期間の末日までです。

P点そのものの計算はP点の計算の仕組みで整理しています。

等級ごとの総合点数と設計金額

市の発注基準は、令和4年4月1日に施行されたものです。格付基準は令和4・5年度の定時登録の格付から、指名基準は令和4年度に発注する工事から適用されています。

等級ごとの総合点数と設計金額(発注基準・格付基準及び指名基準のページから)
工事の種類等級総合点数設計金額
土木工事・舗装工事A1,200点以上8,000万円以上
B700点以上1,200点未満1,000万円以上8,000万円未満
C700点未満1,000万円未満
建築工事A1,000点以上5,000万円以上
B700点以上1,000点未満1,000万円以上5,000万円未満
C700点未満1,000万円未満
その他の工事A1,300点以上5,000万円以上
B650点以上1,300点未満500万円以上5,000万円未満
C650点未満500万円未満

等級は3つで、Aが最上位です。土木・舗装と建築では、Cの設計金額の上限が同じ1,000万円未満ですが、Aに必要な点数は土木・舗装のほうが200点高くなっています。

経審の総合評定値は工種ごとに点数が出るため、同じ会社でも、土木と建築で等級が分かれることがあります。入札ランク目安ツールは目安であり、清須市の格付を決めるものではありません。

令和8・9年度の申請と経審の条件

清須市の建設工事の申請は、あいち電子調達共同システム(CALS/EC)を使います。令和8・9年度の随時受付は、令和10年1月31日までの平日、午前8時から午後8時です。

申請の要領には、経営事項審査について次の条件が書かれています。

  • 定時受付で申請する場合は、審査基準日(決算日)が令和6年7月1日から令和7年6月30日までの間にある総合評定値の通知を受けていること。
  • 随時受付で申請する場合は、申請日の直前に受けた通知で、審査基準日が申請日から1年7か月以内にあること。
  • 契約を締結する営業所を清須市内に置く場合は、営業所の一覧表と専任技術者証明書(建設業許可申請の際に提出した書類の写し)を出すこと。

社会保険と雇用保険の加入は、最新の経審の結果通知書で「有」または「除外」なら、確認書類は要りません。「無」の場合は、保険料の領収書の写しなどを出します。

要領には、公共工事を直接官公庁から受注する場合は、この申請とは別に、経営事項審査を毎年速やかに受ける必要があると書かれています。経審を受けていないと、入札参加資格の取消しの対象になる場合があります。結果通知書の有効期間は経審の有効期間と逆算で確認できます。愛知県の共同受付は愛知県の入札参加資格と経審を参照してください。

この記事で確認できなかった点

  • 令和8・9年度の定時受付の格付が、この基準表の点数のまま行われたかどうか(基準のページの更新日は令和6年1月1日)。
  • 令和10年2月以降の受付期間と審査基準日。
  • 入札ごとの参加条件(案件ごとの公告で決まる)。

確認した一次資料

この記事は、清須市の公表資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 清須市の格付は、経審の評価数値に過去2年度の工事成績の加減点(+50点から-50点)を足した総合点数で決まる。
  2. 土木・舗装のAは1,200点以上で設計金額8,000万円以上、建築のAは1,000点以上で5,000万円以上、その他のAは1,300点以上で5,000万円以上。
  3. 格付は隔年で、申請書が後から出た場合はその都度実施する。
  4. 令和8・9年度の随時受付は令和10年1月31日まで。随時受付は、審査基準日が申請日から1年7か月以内の経審の通知が条件。

よくある質問

清須市の格付は、何の点数で決まりますか?
経営事項審査の評価数値(客観点数)に、過去2年度の工事成績評定点から決まる評価数値(主観点数)を足した総合点数で決まります。工事の種類は、土木・舗装、建築、その他の3つです。
清須市の工事成績は、総合点数にどれくらい影響しますか?
評定85点以上なら+50点、65点から74点なら+10点、60点から64点なら0点、39点以下なら-50点です。工事が2つ以上あるときは平均値を使い、小数点以下は切り捨てます。
清須市の土木・舗装でAになる総合点数は何点ですか?
土木・舗装のAは1,200点以上で、設計金額8,000万円以上の工事が対象です。Bは700点以上1,200点未満で1,000万円以上8,000万円未満、Cは700点未満で1,000万円未満です。
清須市の格付は、いつ行われ、いつまで有効ですか?
格付は隔年で行い、その後に申請書が出された場合はその都度実施します。有効期間は、格付を実施した日の属する年の4月1日から2年を経過する日までです。
清須市の令和8・9年度の随時受付は、いつまでですか?
建設工事は、令和10年1月31日までの平日、午前8時から午後8時に、あいち電子調達共同システム(CALS/EC)で受け付けています。
清須市の随時受付で使える経審の結果通知は、いつのものですか?
申請日の直前に受けた通知で、審査基準日が申請日から1年7か月以内にあるものです。定時受付では、審査基準日が令和6年7月1日から令和7年6月30日までのものが条件でした。

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