受審後の実務

羽生市の工事の入札参加資格|市独自の書類なし・総合評定値の区分を条件にできる一般競争入札

羽生市(埼玉県)の令和9・10年度の入札参加資格を、市の公式ページと要綱から整理します。市独自の提出書類が要らなくなった点、一般競争入札で経営事項審査の総合評定値を条件にできる点、100万円以下の小規模契約の登録がわかります。

羽生市「令和9・10年度建設工事請負等競争入札参加資格審査の申請受付」
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

羽生市の令和9・10年度の申請は、今回から市独自の書類を出す必要がありません。共通書類だけを、埼玉県の共同受付窓口へ電子申請します。市税の納税証明書も、申請データを送るときの同意で市が確認するため、原則として出しません。

根拠は、市の受付ページ(2026年7月27日更新)、建設工事一般競争入札執行要綱、小規模契約希望者登録制度のページです。いずれも2026年10月26日に読みました。県側の格付の考え方は埼玉県の入札参加資格に書いています。

受付日程と提出書類の違い

対象は建設工事、設計・調査・測量業務、土木施設維持管理業務です。受付は埼玉県の共同受付窓口が行い、市のページは、羽生市へ書類を直接送らないよう注意しています。

羽生市の令和9・10年度 受付日程と有効期間
区分期間条件
新規令和8年8月17日から9月4日の23時まで申請日現在、県の電子入札共同システムに対象業務の登録がない
更新(建設工事を含め複数、または建設工事以外のみ)令和8年9月7日から11月6日の23時まで登録のある業務を更新する
更新(建設工事のみ)令和8年9月7日から11月13日の23時まで登録のある業務を更新する
有効期間令和9年4月1日から令和11年3月31日まで—

書類の扱いは、これまでと大きく違います。市のページには次の3点が書かれています。

  • 今回から羽生市の自治体別書類の提出はなく、共通書類のみ
  • 市税の納税状況は、申請データ送信時の同意をもって市が確認する
  • 確認できない場合に限り、市税の納税証明書の提出を求めることがある
羽生市以外にも申請する場合は、その市町村が指定する自治体別書類を求められることがあります。市のページは、県の「申請の手引き」で確かめるよう書いています。

申請の流れは埼玉県の共同受付の更新申請の流れで説明しています。問い合わせ先として市のページに載っているのは、企画財務部の契約検査課です。

一般競争入札で条件にできる総合評定値の区分

羽生市の建設工事一般競争入札執行要綱は、入札に参加するための資格を定めています。全工事に共通するのは、次の4つです。

  1. 地方自治法施行令第167条の4第1項のいずれにも当たらないこと
  2. 資格者名簿に、対象工事に対応する業種で登載されていること
  3. 公告日から入札の執行日までに、指名停止の措置を受けていないこと
  4. 公告日から落札者の決定日までに、暴力団排除の指名除外の措置を受けていないこと

そのうえで市長は、特に必要があると認めるとき、次の条件を足せます。経審の結果に直接関わるのは、2つ目です。

要綱第3条第2項に挙がる追加の参加資格
追加できる条件経審との関係
対象業種の発注標準額の格付区分名簿の格付に基づく
対象業種の経営事項審査の総合評定値の区分通知書の総合評定値(P点)が条件になりうる
建設業法の許可を受けた営業所の所在地—
同種又は類似した工事の施工実績—
配置予定の技術者の区分技術職員の資格や人数に関わる

どの条件が付くかは工事ごとの入札公告で決まるので、要綱だけで総合評定値の下限は分かりません。自社の総合評定値を数えるには、経審のP点の計算の仕組みが使えます。

参加を希望する側の手続きも要綱にあります。公告で指定された日時までに「一般競争入札参加資格等確認申請書」と確認資料を出し、市は原則として指定日の翌日から3日以内(土日祝日と年末年始を除く)に審査します。入札参加者が1者のときは、入札を執行しない定めです。

100万円以下の小規模契約の登録

市は令和8年4月1日から、小規模契約希望者登録制度の対象金額を50万円から100万円に広げました。対象は、原則として契約金額が100万円以下の建設工事(修繕を含む)、業務委託、物品購入などです。法令の少額随意契約の基準額が優先される、と市のページにあります。

小規模契約希望者登録の条件
項目内容
登録できる者羽生市内に主たる事業所を有する法人、団体、個人
登録できない者建設工事請負等競争入札参加者名簿に登録されている者、市税の滞納者など
受付令和8年8月1日から令和10年6月20日まで随時(土日祝日を除く)
有効期間申請日の翌月1日から令和10年7月31日まで。毎月20日までに受理した申請は翌月1日から
契約の相手の決め方原則として複数の事業者による見積競争で、最も低い見積を出した者

登録しても契約は約束されず、一括下請負(丸投げ)はできません。申請書類は、申請書(様式第2号)に加え、法人は申請受付日前3か月以内に発行された履歴事項全部証明書または登記事項証明書です。市税の未納がない証明書は、申請書の同意欄にチェックすれば省略できます。

市外の事業者は、この登録の対象になりません。ほかの市は自治体別の入札参加資格と経審の一覧から選べます。

確認した一次資料

この記事は上の3つの資料に書かれた範囲の整理です。実際の条件は県と市の最新の案内が優先され、入札参加の可否は個別の公告と審査で決まります。

まとめ

  1. 申請は県の共同受付窓口。今回から市独自の書類はなく、納税証明書も原則不要。
  2. 更新の締切は、建設工事のみが11月13日、ほかを含むと11月6日。有効期間は令和9年4月1日から令和11年3月31日。
  3. 一般競争入札は、公告で経審の総合評定値の区分などを条件に足せる。
  4. 100万円以下の小規模契約は、市内で名簿に載っていない事業者向けの登録が随時ある。

よくある質問

羽生市の令和9・10年度の更新申請は、いつまでですか?
市のページでは、「建設工事」のみを申請する場合は令和8年11月13日(金曜日)の23時まで、設計・調査・測量か土木施設維持管理を含む組合せは11月6日(金曜日)の23時までです。受付は9月7日からです。日程は申請前に公式ページで確かめてください。
羽生市の申請で、市独自の書類は必要ですか?
市のページでは、今回から羽生市の自治体別書類の提出はなく、共通書類のみとされています。ほかの市町村にも申請する場合は、その市町村の指定する書類を求められることがあるので、県の申請の手引きで確かめてください。
羽生市の申請に、市税の納税証明書は必要ですか?
市のページでは、申請データ送信時の同意で市が納税状況を確認するため、納税証明書の提出は原則不要です。確認できない場合に限り、提出を求めることがあります。
羽生市の一般競争入札では、経営事項審査の点数が条件になりますか?
要綱では、市長が特に必要と認めるとき、対象業種の経営事項審査の総合評定値の区分を入札参加資格に定められます。工事ごとの入札公告で条件が決まるので、公告で確かめてください。
羽生市の小規模契約希望者登録の対象は、いくらまでですか?
市のページでは、令和8年4月1日から原則として契約金額100万円以下の建設工事(修繕を含む)、業務委託、物品購入などです。羽生市内に主たる事業所があり、競争入札参加者名簿に登録されていない者が対象です。

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