受審後の実務

愛媛県の建設工事の入札参加資格と経審の結果の使い方|随時受付・直近の経審・格付け総合数値(令和7・8年度と令和9・10年度の予告)

愛媛県の令和7・8年度の随時受付、申請時に使う「直近の経営事項審査」の総合評定値、県工事の成績などを足し引きする格付け総合数値、令和9・10年度の定期受付の予告を、県の公式資料から整理します。

愛媛県 建設工事等入札参加資格(令和7・8年度)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

愛媛県は、令和7・8年度の建設工事の入札参加資格を、令和7年3月3日から随時受付で審査してきました。格付けは、申請の時点で直近の経営事項審査(経審)の総合評定値に、県工事の成績や技術者数などの加点を足し、監督処分などの減点を引いた「格付け総合数値」で決まります。令和9・10年度の定期受付は、令和8年11月上旬から12月中旬の予定です。

この記事は、県の申請ページ、申請書提出要領、建設業者格付け事務取扱要領、令和9・10年度の予告ページを原文で確認し、経審の結果の使い方に関わる部分を整理します。経審のP点そのものの見方はP点と入札ランクの関係で説明しています。

随時受付と提出の流れ

令和7・8年度の申請書提出要領は、受付期間を「令和7年3月3日(月)から受付を開始」としています。期間の終わりは、確認した資料には書かれていません。

  • 令和7年3月中に受け付けた分の資格付与は、令和7年5月以降
  • 令和7年4月以降の随時受付の分は、原則として受付月の翌々月以降に資格を付与する
  • 県内業者は、主たる営業所を所管する地方局建設部または土木事務所の所管課へ、正副2部を郵送または持参する
  • 県外業者は、土木部土木管理局土木管理課へ1部を提出する

提出の流れは、次の4段階です。

  1. 申請書を提出先へ郵送または持参する(申請者から県へ)
  2. 審査が終わると、受付印を押した受付票が郵送される(県から申請者へ)
  3. 受付票を受け取ってから3日以内(土日祝日を除く)に、申請書のExcelの電子データをメールで出す(申請者から県へ)
  4. 県から返信メールが届く
紙の提出で終わりではありません。受付票のあとに電子データを出して初めて手続きが完結する流れなので、受付票が届いた日を控えておきます。

申請時に出す経審の書類

県内業者の申請書には、申請内容を確認するために、次の2つの添付が案内されています。

  • 直近の経営規模等評価申請書の控えの写し(受理印のあるもの)と、技術者名簿、建設機械保有状況一覧表(該当がある場合)
  • 直近の経営事項審査の総合評定値通知書の写し

要領の文面は「添付をお願いします」です。通知書の審査基準日をいつからと限る記載は、確認した資料にはありませんでした。納税証明書は、証明年月日が申請日から3か月以内のものとされています。

見るのは、申請の時点で直近の経審です。格付けに使う総合評定値も、「入札参加資格申請時において直近のもの」と要領に定められています。

格付け総合数値の式

格付け事務取扱要領の第2条は、県内業者の式を次のように定めています。

格付け総合数値
区分格付け総合数値
県内業者・経常JV加点評点 − 減点評点
県外業者経審点数 − 減点評点(加点は経審点数のみ)
県内業者の加点要素と減点要素(要領第2条第2項)
区分要素
加点直近の経営事項審査の総合評定値(経審点数)、県工事の業種別平均工事成績、技術者数、表彰受賞歴、建設業労働災害防止協会への加入、第三者賠償責任補償保険への加入、建設機械の保有・活用状況、地域貢献度、担い手確保、協力雇用主、労働福祉、不当要求防止活動
減点入札参加資格停止措置、建設業法に基づく監督処分
  • 業種別の年間平均完成工事高が、業種別・等級別の必要最低額に満たない場合は、その完成工事高に応じた等級に格付ける(別表3)
  • 減点は、資格停止措置が1か月につき5点、建設業法の指示処分が10点など。処分案件ごとに20点の基礎点が加わる
  • 格付け結果は、様式第1号で申請者に通知され、有資格業者名簿として閲覧に供される

この計算は県の基準を写したものであり、自社の点数を示すものではありません。入札ランク目安ツールの結果は目安であり、愛媛県の等級を決めるものではありません。

県内業者は、経審が同じでも、県工事の成績や建設機械の保有などで格付けが変わります。県外業者は経審の点数から減点を引くだけで、加点の項目がありません。

令和9・10年度の定期受付の予告

県は令和8年9月17日に更新した予告ページで、令和9・10年度の定期受付を次のように案内しています。

令和9・10年度の定期受付(予告)
項目内容
受付期間令和8年11月上旬から12月中旬(予定)
申請方法入札参加資格審査申請システムによるオンライン申請(今回から)
新設される評価項目外国人建設人材の育成などの受入れ体制の整備、カーボンニュートラルへの取組み(えひめゼロカーボン・チャレンジ企業認定)
見直される評価項目建設機械の保有の配点を引き上げ。保有・活用の評価対象に、不整地運搬車とアスファルト・フィニッシャを追加

県は、令和9・10年度の評価項目の改正点と電子申請システムの運用を説明する会を、令和8年10月21日(東予)、22日(南予)、23日(中予)、27日(Web会議)に開く予定です。申込の締め切りは10月16日とされています。

この記事で確認できなかった点

  • 等級ごとの総合数値の区切り。要領の別表1にありますが、業種や県内外の列が多く、数字と業種の対応を正確に読み取れませんでした。
  • 各加点要素の配点。要領の別表2にあります。
  • 令和7・8年度の随時受付の終了日と、資格の有効期間の具体的な日付。
  • 令和9・10年度の定期受付の確定した日付と、新しい申請に使える経審の審査基準日の範囲。

確認した一次資料

この記事は、愛媛県の公開資料を整理したものです。申請の可否や個別の判断は、県の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 令和7・8年度は令和7年3月3日から随時受付。紙の提出、受付票、3日以内の電子データのメール提出の順に進む。
  2. 申請書には、直近の経営規模等評価申請書の控えと、直近の総合評定値通知書の写しを添付する。
  3. 格付け総合数値は、直近の経審の総合評定値に県工事の成績などの加点を足し、資格停止や監督処分の減点を引いたもの。県外業者は経審の点数から減点を引く。
  4. 令和9・10年度の定期受付は令和8年11月上旬から12月中旬の予定で、オンライン申請になり、評価項目も一部変わる。

よくある質問

愛媛県の令和9・10年度の定期受付は、いつですか?
令和8年11月上旬から12月中旬の予定です。今回から入札参加資格審査申請システムによるオンライン申請になります。
愛媛県の格付け総合数値は、どう計算しますか?
県内業者は、直近の経営事項審査の総合評定値に県工事の成績などの加点を足し、入札参加資格停止や監督処分の減点を引きます。県外業者は経審の点数から減点を引きます。
愛媛県の申請書には、経審の書類は何を添付しますか?
直近の経営規模等評価申請書の控えの写し(受理印のあるもの)と、直近の経営事項審査の総合評定値通知書の写しです。
愛媛県の申請書の電子データは、いつまでに出しますか?
受付票を受け取ってから3日以内(土日祝日を除く)に、Excelの電子データをメールで出します。

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