受審後の実務

千代田区の入札参加資格|総合評価の配点(価格点80点・2,500万円以上)・地域貢献の評価点

東京都千代田区の工事の入札を、区の公式ページと手引から整理します。予定価格2,500万円以上が対象の総合評価方式の配点と、参加できない条件がわかります。地域・社会貢献の評価点の項目と、資格の申請窓口も確認できます。

千代田区の競争入札
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

千代田区は、原則として予定価格2,500万円以上の工事を、施工能力・地域貢献等審査型の総合評価方式で行います。評価値は、価格点(80×(1−入札価格÷予定価格))と、最高26点の施工能力等評価点の合計です。最直近の工事成績が60点未満だと、この方式の入札には参加できません。

2026年10月23日に確認した内容です。最新の案内は千代田区「千代田区施工能力・地域貢献等審査型総合評価方式」でご確認ください。この記事の「千代田区」は東京都の千代田区で、群馬県の千代田町とは別です。

資格の申請窓口

千代田区の入札参加資格の申請(業者登録)は、「東京電子自治体共同運営電子調達サービス」で行います。申請方法と問い合わせ先は、共同運営サービスのホームページの電子調達サービスのページに載っています。区の窓口は、政策経営部契約課です。

総合評価方式の対象と評価の方法

千代田区の総合評価方式は、技術提案や施工計画の評価を求めない「特別簡易型」です。同種工事の施工実績や工事成績など、数字にしやすい項目と、入札価格を合わせて評価します。平成28年度に試行を始め、令和4年度から本則化されています。

対象は、原則として予定価格が2,500万円以上の工事請負契約です。入札は、従来の制限付き一般競争入札と同じく、参加希望者を募集して行います。

評価値の内訳(令和8年8月の手引)
区分項目満点
価格点80×(1−入札価格÷予定価格)—
施工能力等評価点工事成績評価点13点
配置予定技術者の資格点2点
配置予定技術者の実績点2点
地域・社会貢献等評価点9点

入札価格が予定価格の範囲内で、失格基準価格を下回らない入札者のうち、評価値の合計が最も高い者が落札者になります。同点のときは、くじで決めます。なお、区の概要ページには施工能力等評価点の最高が25.5点と書かれていますが、手引の項目を足すと26点になります。応募の前に、公告の内容を確認してください。

公表日の属する年度とその前3年度の間に完了した工事のうち、最直近の工事成績点が60点未満だと、この方式の入札には参加できません。

工事成績評価点と技術者の点数

工事成績評価点は、千代田区の工事成績評定を受けた工事のうち、公表日の属する年度とその前3年度の間に完了して検査に合格したものが対象です。業種は原則として発注工事と同じで、JV工事は対象外です。

評価対象工事の件数による算定
評価対象工事工事成績点の算定
3件以上直近3件の平均
2件2件の成績点と60点の平均
1件その成績点と60点2件の平均
なし60点

直近より前の評価対象工事の成績点が60点未満のときは、その工事の成績点を0点として計算します。平均点は、次の表で評価点に換えます。

工事成績点の平均と工事成績評価点(抜粋)
工事成績点の平均工事成績評価点
60点未満0点
60点以上62点未満1点
70点以上72点未満6点
76点以上77点未満9点
79点以上80点未満12点
80点以上13点

配置予定技術者の資格点は、発注工事の業種で、1級技術者が2点、2級技術者が1点、その他の技術者が0.5点です。実績点は、発注工事と同じ工種の工事に関わった内容で決まります。

配置予定技術者の実績点(満点2点)
立場同規模以上同規模以外
監理技術者2点1.5点
主任技術者1.5点1点
現場代理人1点0.5点

実績は、コリンズ(CORINS)に登録されたデータで確認します。登録の仕組みはコリンズとはの記事にまとめています。資格点と実績点で申請した技術者は、申請後に原則として変えられません。

地域・社会貢献等の評価点

地域・社会貢献等評価点は、次の6区分の合計で、最高9点です。

地域・社会貢献等評価点の項目
区分点数当てはまる場合の例
地域への精通1点区内の町会に継続して3年以上加入している。または区内の商店会、商店街振興組合、商工業連合会に加入している
災害対策への協力1点区と災害対策の協定を結んでいる。帰宅困難者等の受入れや危険建築物等の緊急安全対策工事の協定を結んでいる。区内の事業所が消防団協力事業所の認定を受けている
雇用確保の取組1点障害者の実雇用率が法定雇用率(2.7%)を超えている。または、雇用義務のない事業者(従業員37.5人未満)で障害者を雇用している
環境への配慮最高4点ISO14001、エコステージ(ステージ2以上)、エコアクション21などの認証で0.5点。過去3年以内の区の助成金・補助金の交付で0.5点。温暖化配慮行動計画書の表彰で1点。再エネ100パーセント電力利用事業者の認証で2点
ワーク・ライフ・バランスの推進最高1.5点えるぼし・くるみん・プラチナくるみん・ユースエールのいずれかの認定で1点。過去3年以内に区の両立支援の奨励金等の交付を受けて0.5点
その他0.5点建設キャリアアップシステムに事業者登録している

建設キャリアアップシステムの事業者登録が0.5点になる点は、このサイトの建設キャリアアップシステムの登録手順とあわせて確認できます。

入札の流れと提出書類

入札は、東京電子自治体共同運営電子調達サービスと、契約課の窓口で公告されます。参加を希望するときは、希望申請の期間内に、電子入札の画面から資格確認の申請をして、必要書類を添付します。

提出書類の例
提出書類主な添付書類
入札参加申請書(様式第1号)なし
工事成績評定実績報告書(様式第2号)工事成績評定通知書の写し
配置予定技術者資格・実績申告書(様式第3号)保有資格の証明書類の写し、コリンズの工事カルテの写し
地域・社会貢献等申告書(様式第4号)町会・商店会の加入、協定書、認証書、認定通知書、建設キャリアアップシステムの登録資料など

開札は電子調達サービス上で行い、いったん保留にします。入札金額から出した価格点と、提出書類から出した施工能力等評価点を合わせて、評価値が最も高い者を落札者にします。

この記事で確認していない点

  • 共同運営サービスの定期受付の日程と、資格の有効期間。
  • 2,500万円未満の工事の入札方法と、区内業者の取扱い。
  • 経審の点数が、千代田区の格付や参加条件に使われる方法。

確認した一次資料

申請の可否や個別の判断は、千代田区の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 総合評価方式は、原則として予定価格2,500万円以上が対象。価格点は80×(1−入札価格÷予定価格)で、施工能力等評価点は最高26点。最直近の工事成績が60点未満だと参加できない。
  2. 工事成績評価点は最高13点、技術者の資格点と実績点は各最高2点、地域・社会貢献等は最高9点。
  3. 建設キャリアアップシステムへの事業者登録は0.5点。資格の申請は東京電子自治体共同運営電子調達サービスで行う。

次に知りたいことは、こちらの記事で確認できます。

よくある質問

千代田区の総合評価方式は、どんな工事が対象ですか?
原則として予定価格が2,500万円以上の工事請負契約が対象です。技術提案を求めない「特別簡易型」で、入札は制限付き一般競争入札と同じく参加希望者を募集して行います。
千代田区の総合評価方式の配点は、どうなっていますか?
価格点は80×(1−入札価格÷予定価格)です。施工能力等評価点は最高26点で、工事成績評価点13点、配置予定技術者の資格点2点、実績点2点、地域・社会貢献等評価点9点の合計です。
千代田区の総合評価方式の入札に参加できないのは、どんな場合ですか?
公表日の属する年度とその前3年度内に完了した工事のうち、最直近の工事成績点が60点未満の場合は、この方式の入札に参加できません。
千代田区の地域・社会貢献等の評価点には、どんな項目がありますか?
地域への精通、災害対策への協力、雇用確保の取組が各1点、環境への配慮が最高4点、ワーク・ライフ・バランスの推進が最高1.5点、その他(建設キャリアアップシステムへの登録)が0.5点で、最高9点です。
千代田区の入札参加資格は、どこで申請しますか?
「東京電子自治体共同運営電子調達サービス」を通じて申請します。申請方法と問い合わせ先は共同運営サービスのホームページに載っています。区の窓口は政策経営部契約課です。

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