ガイド

郵便入札(紙入札)と電子入札の違い|入札書の出し方・到着期限・無効になる例(八尾市・柳井市の要領)

電子入札が使えない案件では、入札書を封筒に入れて郵送する郵便入札になります。出し方と締切の考え方、無効になる例を、八尾市と柳井市の公開資料から整理します。細部は発注機関ごとに違うため、共通点と確認点を分けて示します。

入札心得・郵便入札要領の例
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営者情報

電子入札の準備は進めていても、自治体によっては公告に「郵便入札」と書かれた案件があります。郵便入札は、入札書を二重の封筒に入れ、指定された郵送方法で期限までに届ける方式です。書留の種類、封筒の書き方、届く時刻の扱いを間違えると、入札が無効になることがあります。この記事は、公開されている郵便入札の手引きから、出し方と無効になる例を整理します。電子入札側の仕組みは電子入札コアシステムとはで確かめられます。

郵便入札と電子入札の主な違い

確認した資料から読み取れる違い
項目郵便入札(八尾市・柳井市の例)電子入札
入札書の出し方内封筒・外封筒に入れて郵送する。柳井市は一般書留または簡易書留のみで、持参は認めない電子入札システム上で提出する。仕組みは電子入札コアシステムの記事で確認できる
締切の見方期限までに「到達」することが条件。八尾市は、期限までに到達しない入札書を棄権(不参加扱い)とする機関の運用による。入札書の到着時刻をくじの計算に使う例は同額入札のくじ引きの記事で確認できる
提出後の変更到達した入札書の書換え、引換え、撤回はできない(八尾市・柳井市)機関の運用による。公告と入札説明書で確かめる
辞退柳井市は、入札書到着期限までに入札辞退届を提出する機関の運用による。辞退の方法は入札の辞退のしかたで確認できる

どの方式で入札するかは、入札公告や通知に書かれます。八尾市は、郵便入札を行う場合は入札公告または通知にその旨を記載するとしています。方式を自分で選ぶのではなく、案件ごとの公告を見て決まります。

入札書の出し方(八尾市の例)

八尾市の郵便入札手引きは、次のように定めています。

  • 郵送は「一般書留郵便」「簡易書留郵便」「レターパックプラス」に限る。特定記録郵便、レターパックライト、その他の方法は無効。
  • 入札書は二重封筒(内封筒・外封筒)で送る。レターパックプラスの場合、外封筒は不要。
  • 内封筒には、年度、案件名、商号または名称および代表者職・氏名、入札書枚数を書き、入札参加資格申請時に登録した届出印で封緘する。
  • 外封筒には、宛先、住所、商号または名称および代表者職・氏名、朱書きの「入札書在中」、朱書きの「一般書留(又は)簡易書留」を書く。
  • 入札回数が3回までの案件では、入札書を同じ内封筒に3枚入れる。2回目以降を辞退するときは、入札書に辞退と書く。
  • 配送状況を確認されることがあるため、お問い合わせ番号の入った郵便物受領証(お客様控え)を保管する。

上は八尾市の手引きの内容です。封筒の規格、記載事項、入札回数は機関ごとに違います。実際の案件では、その案件の入札説明書と封筒の記載例を使ってください。

無効になる例(柳井市・八尾市)

柳井市の郵便入札に関する留意事項は、市の契約規則と入札心得に定めるもののほか、次の郵便入札を無効とします。

  1. 入札書が到着期限を過ぎて到着した入札
  2. 入札書が一般書留、簡易書留以外の方法で提出された入札
  3. 同一の入札参加者による入札書が2通以上送付された入札
  4. 内封筒および外封筒に所定の記載がない、または誤った記載をした者の入札

八尾市の手引きでも、指定外の郵送方法は無効、期限までに到達しない入札書は棄権(不参加扱い)です。柳井市は、無効となる入札をした者は再度入札に参加できないとしています。期限の判断は「出した日」ではなく「届いた日時」であるため、書留の配達にかかる日数を見込んで出す必要があります。

提出前の確認順

  1. 入札公告で、郵便入札か電子入札か、持参が認められるかを確かめる。
  2. 入札説明書で、入札書の到着期限(日時)と宛先、郵送方法の指定を確かめる。
  3. 封筒の記載例と照らし、内封筒・外封筒の記載、朱書き、届出印での封緘を確かめる。
  4. 入札書の金額、日付、入札回数分の枚数を確かめる。到達後は書換え・撤回ができない。
  5. 指定された書留で出し、郵便物受領証を保管する。期限に余裕を持って出す。
  6. 参加しないと決めたら、入札書到着期限までに辞退の届を出す。

公告の参加条件全体の読み方は入札公告の参加条件の読み方にまとめています。

この記事は公開資料の整理で、個別の入札についての助言ではありません。提出方法と無効の判断は、発注機関の入札公告、入札説明書、入札心得に従ってください。

確認した一次資料

まとめ

  1. 方式は入札公告で決まる。郵便入札は、期限までに入札書が「到達」することが条件。
  2. 八尾市は一般書留、簡易書留、レターパックプラスに限り、柳井市は一般書留と簡易書留のみ。
  3. 期限後の到着、指定外の郵送、2通以上の送付、封筒の記載不備は、柳井市で無効とされる。
  4. 到達した入札書は書換え、引換え、撤回ができない。辞退は到着期限までに届を出す。
  5. 封筒の規格や入札回数は機関ごとに違う。案件の入札説明書を優先する。

評点表・算式の転記元は一次資料・出典一覧で確認できます。

よくある質問

郵便入札の入札書は普通郵便で出せますか?
八尾市は一般書留、簡易書留、レターパックプラスに限り、柳井市は一般書留と簡易書留のみです。指定外の方法は無効とされます。案件の入札説明書の指定を確かめてください。
郵便入札の締切は消印で見ますか?
確認した八尾市・柳井市の資料は、期限までに入札書が到達することを条件にしています。期限を過ぎて到着した入札は、柳井市で無効、八尾市で棄権(不参加扱い)です。
郵便入札で出した入札書は、あとから直せますか?
八尾市と柳井市の資料は、到達した入札書の書換え、引換え、撤回はできないとしています。金額と枚数は出す前に確かめてください。
郵便入札を辞退するにはどうしますか?
柳井市の例では、入札書到着期限までに入札辞退届を入札担当課に提出します。方法は機関ごとに違うため、入札説明書で確かめてください。

P点から国交省・関東地方整備局の等級目安を確認(無料・登録不要):入札参加資格ランクの目安計算を使う

事業者ご自身が入力する概算の試算です。申請の代行・作成支援や個別相談は行っていません。正式な評点は登録経営状況分析機関・審査行政庁の審査結果が優先します。算定方法・出典・免責