受審後の実務

留萌市の入札参加資格と経審|格付は5工事・主観点は工事成績のみ(最大50点)

北海道留萌市の建設工事では、経審の総合評定値に工事成績の点数を足した総合評定数値で、工事ごとの等級を決めます。格付基準の対象工事、工事成績の配点、等級の技術者要件、申請の入口を整理します。

留萌市「工事に係る競争入札参加資格者格付基準」(令和8年3月16日実施)
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

留萌市の格付は、経審の総合評定値(客観的要素)に、工事施工成績の点数(主観的要素)を足した総合評定数値で行います。主観的要素は工事施工成績だけで、評定点の平均が85点以上なら50点、54点以下なら0点です。

この記事は、留萌市が公表している「工事に係る競争入札参加資格者格付基準」と、建設工事等の競争入札参加資格の案内ページを原文で確認し、格付の対象と点数の決め方をまとめます。

格付の対象になる5つの工事

格付基準が定める対象は、一般土木工事、建築工事、電気工事、管工事、水道施設工事の5つです。この5つ以外の業種は、格付基準の対象に含まれていません。

一般土木工事には、とび・土工・コンクリート工事を含めることができます。この場合は、経営事項審査結果通知書の一般土木工事と、とび・土工・コンクリート工事の完成工事高を合算し、一般土木工事の完成工事高として総合評点を再計算します。

格付の点数は、工事ごとに経審の総合評定値から計算し直されます。総合評定値の見方は経審のP点の計算の仕組みで確認できます。

総合評定数値と工事成績の配点

総合評定数値は、客観的要素の評定数値と、主観的要素の総合数値の和です。客観的要素は、建設業法に基づく経営事項審査の項目と基準(平成6年建設省告示第1461号)で算出します。

主観的要素は工事施工成績だけです。前年に施工した工事の評定数値の平均を、次の表に当てはめます。平均に小数点以下があるときは切り捨てます。

工事施工成績の評定点の平均と評定数値
評定点の平均値評定数値
85点以上50点
80点から84点40点
75点から79点30点
70点から74点20点
65点から69点15点
60点から64点10点
55点から59点5点
54点以下0点

等級の境目になる点数は、基準の本文には書かれていません。審査会が、総合評価値の分布、各等級の構成比、工事予定価格帯、工事量などを勘案して、格付基準点を作成する決まりです。

前年度に登載されていない業者や、前年度から等級が変わった業者は、過去2年間の客観的数値と主観的数値を考慮して、審査会が1ランク上または下の等級に格付けできます。

入札ランク目安ツールの結果は目安で、留萌市の等級を決めるものではありません。

等級ごとの技術者の要件

点数が足りていても、必要な資格と技術者数に満たない場合は、評定数値に該当するランクより下位に位置付けられます。要件は工事の種類とランクで異なります。

ランクごとに必要な資格と技術者数
工事の種類ランク必要な技術者
一般土木A1級技術者2人以上(1級土木施工管理技士)
建築A1級技術者2人以上(1級建築施工管理技士または1級建築士)
建築B1級または2級の技術者2人以上(1級・2級建築施工管理技士または1級・2級建築士)
電気・管・水道施設A1級または2級の技術者2人以上(経審結果通知書の技術職員数の1級・2級)

等級に対応する工事予定価格の帯は、基準の別表に業種ごとに定められています。金額は原文のPDFで確認してください。

申請の入口と登録の要件

留萌市の案内では、定期申請は原則として電子申請です。入口は、北海道市町村入札参加資格共同審査ポータルサイトです。電子申請が難しい場合は、財務課契約係への問い合わせが案内されています。

令和8年度の建設工事・設計等の随時申請も、一般財団法人北海道建設技術センターが運営する共同審査システムで行います。利用登録には、メールアドレスと履歴事項全部証明書(PDF)が必要です。個人事業主は身分証明書(PDF)です。

登録の要件として、案内ページには次の4点が挙げられています。

  • 基準日における事業年数
  • 基準期間において事業に係る売上高を有していること
  • 登録を希望する業種に係る各種許可・登録等を受けていること
  • 市税等に滞納が無いこと

受付期間と資格の有効期間は、年度ごとの随時受付スケジュールで案内されます。申請する前に、市の最新の案内で日程を確かめてください。

確認した一次資料

この記事は、留萌市の公表資料を整理したものです。等級の判定や申請の可否は、市の最新の案内と審査結果が優先されます。

まとめ

  1. 留萌市の格付の対象は、一般土木、建築、電気、管、水道施設の5工事。
  2. 総合評定数値は、経審の総合評定値に、工事施工成績の点数(50点から0点)を足した数値。
  3. 等級の境目の点数は審査会が決め、技術者の要件に満たないと下位のランクになる。
  4. 申請は原則電子申請で、北海道市町村入札参加資格共同審査ポータルサイトから行う。

次に知りたいこと:北海道の入札参加資格と経審、道内の市の例として苫小牧市と函館市。

よくある質問

留萌市の格付の対象になる工事は何ですか?
一般土木工事、建築工事、電気工事、管工事、水道施設工事の5つです。一般土木工事には、とび・土工・コンクリート工事を含めることができます。
留萌市の総合評定数値とは何ですか?
経営事項審査の総合評定値である客観的要素の評定数値と、工事施工成績による主観的要素の総合数値を足した数値です。主観的要素は工事施工成績だけです。
留萌市の工事施工成績は、何点加わりますか?
前年に施工した工事の評定点の平均が85点以上で50点、80点から84点で40点、75点から79点で30点です。54点以下は0点で、小数点以下は切り捨てます。
留萌市で、点数が足りても下位のランクになるのはどんな場合ですか?
ランクごとに定められた資格と技術者数に満たない場合です。たとえば一般土木のAランクは、1級土木施工管理技士などの1級技術者が2人以上必要です。
留萌市の入札参加資格は、どのように申請しますか?
定期申請は原則として電子申請で、北海道市町村入札参加資格共同審査ポータルサイトが入口です。電子申請が難しい場合は、財務課契約係に問い合わせます。

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