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入札の施工実績要件の示し方|コリンズ登録内容確認書・契約書の写しなど提出書類の組み合わせ(公告の例)

入札公告に「同種工事の施工実績」が参加条件として書かれているとき、何の書類で示すのかを、防衛省・島根県の公開資料から整理します。書類の組み合わせは発注機関ごとに違うため、共通して読み取れる点と確認点を分けて示します。

入札公告・入札説明書の例
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営者情報

入札公告の参加条件に「同種工事の施工実績があること」とあると、実績をどの書類で示すのかが問題になります。コリンズ(CORINS)の登録内容確認書を出す機関、登録番号を書くだけの機関、契約書の写しを求める機関があり、公告ごとに違います。この記事は、公開されている様式や質問回答から、書類の組み合わせの例と、迷ったときの確認の順番を整理します。登録内容確認書そのものの説明はコリンズの登録内容確認書とはにあります。

共通して読み取れること

確認した資料に共通するのは、実績を書いた書面を自社で作り、その裏づけとなる資料を添える、という二段の形です。防衛省の様式は「同種の工事の施工実績を記載した書面」を申請書の添付書類の1番に挙げ、島根県の様式は工事名、発注機関名、請負金額、工期、受注形態などの欄を求めています。そのうえで、裏づけの資料として何を求めるかが機関ごとに分かれます。

書類を選ぶ前に、公告の同種工事の定義(工種、規模、金額、完成の時期)に、手元の工事が当てはまるかを先に確かめます。書類が整っていても、定義に当てはまらなければ実績にはなりません。

機関ごとの書類の組み合わせ

確認した資料の裏づけ書類
資料裏づけとして挙げる書類読み取れる点
防衛省(航空自衛隊小牧基地)令和8年の一般競争の参加資格確認申請書の様式実績の書面にCORINS登録の有無を書く。「有」はCORINS登録番号を記載、「無」は契約書の写しを添付登録番号だけで足りる場合と、契約書の写しが要る場合を分けている。申請書の添付書類には「契約書の写し(提出を求める場合のみ)」もある
島根県 質問回答(2019年4月26日付・鋼橋工事の例)①コリンズの工事カルテまたは登録内容確認書の写し(竣工登録に限る)、③契約書の写し、⑤竣工検査済証の写しなどを組み合わせる実績の欄全部が確認できるように資料を組み合わせる。コリンズだけで工事概要が確認できないときは、契約書全ての写しなどを追加する

防衛省の例は、コリンズに登録している工事なら実績の書面に登録番号を書き、登録がない工事は契約書の写しを添える、という使い分けです。地方防衛局等が発注した工事は、これとは別に工事成績評定通知書の写しも求められます。登録対象の金額などは、コリンズの運用をコリンズとはで確かめられます。

島根県の例では、登録内容確認書は「竣工登録に限る」とされています。受注時の登録だけで竣工登録をしていない工事の確認書では足りません。確認書の取り出し方はコリンズの登録内容確認書・実績データのダウンロードで確認できます。

島根県の資料は2019年のものです。現在の公告では書類が変わっている場合があります。ここでは「書類の組み合わせがこのように分かれる」例として読み、実際の案件では最新の入札説明書を使ってください。

経審の工事経歴書との関係

経営事項審査で出す工事経歴書は、完成工事高などを審査するための書類です。確認した2つの資料には、入札公告の施工実績の裏づけとして工事経歴書を挙げているものはありませんでした。工事経歴書の写しで実績を示してよいかは、公告と入札説明書の記載を優先し、書かれていなければ発注機関の窓口に確かめます。

経審の結果通知書は、入札参加資格の申請などで使う書類です。実績要件に応える書類とは役割が違うため、混ぜて考えないようにします。

出す書類を決める確認順

  1. 入札公告で、同種工事の定義(工種、規模、金額、完成時期)と、実績を示す書類の指定があるかを確かめる。
  2. 公告の添付書類に「契約書の写し(提出を求める場合のみ)」のような条件付きの書類があれば、入札説明書の該当箇所で、求められているかを確かめる。
  3. 手元の工事にコリンズの登録があるか、竣工登録まで済んでいるかを確かめる。登録内容確認書は過去分も取り出せる。
  4. 登録がないか、登録内容だけでは工事概要が確認できない工事は、契約書の写し(変更契約を含む)など、別の書類で示せるかを確かめる。
  5. 書面の記載(工事名、請負金額、工期)を、裏づけの書類と1項目ずつ照らす。
  6. 迷う点は、公告に書かれた質問受付の期間内に発注機関へ質問する。

公告の参加条件全体の読み方は入札公告の参加条件の読み方にまとめています。

この記事は公開資料の整理で、個別の入札についての助言ではありません。提出書類は、発注機関の入札公告と入札説明書の指定に従ってください。

確認した一次資料

まとめ

  1. 施工実績は、自社で作る実績の書面と、その裏づけの書類の二段で示す例が多い。
  2. 防衛省の例は、コリンズ登録がある工事は登録番号、ない工事は契約書の写しで示す。
  3. 島根県の例は、登録内容確認書は竣工登録に限り、足りないときは契約書全ての写しなどを加える。
  4. 確認した資料(防衛省・島根県)に、工事経歴書を実績の裏づけとして挙げるものはなかった。公告の指定を優先し、書かれていなければ質問期間内に確かめる。

評点表・算式の転記元は一次資料・出典一覧で確認できます。

よくある質問

入札の施工実績はコリンズの登録内容確認書で示せますか?
島根県の例では、コリンズの工事カルテまたは登録内容確認書の写し(竣工登録に限る)を、契約書の写しなどと組み合わせて出します。防衛省の例はコリンズの登録番号を書く形です。公告の指定を確かめてください。
コリンズに登録がない工事の実績は、どう示しますか?
防衛省の様式では、CORINS登録が「無」の工事は契約書の写しを添付します。島根県の例も、契約書全ての写しなどを追加する扱いです。
経審の工事経歴書で入札の施工実績を示せますか?
確認した防衛省・島根県の資料に、工事経歴書を裏づけとして挙げるものはありませんでした。公告と入札説明書の指定を優先し、書かれていなければ質問期間内に発注機関へ確かめます。

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