経審W1のワーク・ライフ・バランス認定とは|くるみん・えるぼし・ユースエールの加点点数
3つの認定制度・9区分の加点表と、複数認定を持つ場合の判定ルールを1ページで整理します。
国土交通省の告示・通知経審のW1(建設工事の担い手の育成及び確保)には、女性活躍推進法・次世代法・若年雇用促進法に基づく認定を対象にした「ワーク・ライフ・バランスに関する取組の状況」という加点項目があります。えるぼし・くるみん・ユースエールという名称は知っていても、自社が持つ認定区分が何点になるか、複数の認定を持つ場合にどう扱われるかは別に確認が必要です。
加点表:3つの認定制度・9区分
WLB加点の対象になる認定は、根拠法令ごとに3系統あります。同じ「WLB加点」でも、根拠法令・認定名称・段階によって2点から5点まで幅があります。
| 根拠法令 | 認定名称 | 点数 |
|---|---|---|
| 女性活躍推進法 | プラチナえるぼし | 5点 |
| えるぼし(第3段階) | 4点 | |
| えるぼし(第2段階) | 3点 | |
| えるぼし(第1段階) | 2点 | |
| 次世代法 | プラチナくるみん | 5点 |
| くるみん | 3点 | |
| トライくるみん | 3点 | |
| 若年雇用促進法 | ユースエール | 4点 |
| いずれも無 | 0点 |
関東地方整備局「経営事項審査の手引き 別添資料【令和8年7月改正版】」表10(84ページ)に基づく点数です。区分表自体は国交省告示で定める全国共通の基準で、地方整備局・都道府県知事許可による違いはありません。
複数の認定を持つ場合は最も高い点数を採用
えるぼしとくるみんの両方を取得しているなど、複数の認定を同時に持つ会社も珍しくありません。一次資料は複数の認定を取得している場合は、最も点数の高いものを評価すると明記しており、合算はしません。
- 合算されない:くるみん(3点)とユースエール(4点)を両方持っていても、加点は7点にはならず4点です。
- 段階が上がった場合:えるぼし第1段階(2点)からプラチナえるぼし(5点)へ更新されれば、加点は5点に切り替わります。古い段階の認定を残していても点数は上がりません。
- 系統をまたぐ比較:女性活躍推進法・次世代法・若年雇用促進法のどの系統の認定かは問わず、保有する認定の中で最も高い点数だけを見ます。
加点を受ける条件
加点は、認定を取得した実績があるだけでは足りません。一次資料は次の2条件を示しています。
- 審査基準日以前に認定を取得していること
- 審査基準日において、認定の取消又は辞退がなされておらず、厚生労働省により認定企業として認められていることが確認できること
モデルケースの実測:P点への影響
本サイトのモデルケース(年間完工高3億円・元請完成工事高2億円・自己資本5,000万円・平均利益1,000万円などを固定した小規模建設業者の想定)で、WLB加点以外の条件を変えずにプラチナえるぼし(5点)を追加すると、総合評定値Pは719点から726点へ7点上がりました。
| WLB加点 | W評点 | P点 |
|---|---|---|
| 無(0点) | 621 | 719 |
| プラチナえるぼし(5点) | 665 | 726 |
W評点は621点から665点へ44点上がっています。W1の加点(5点)は「10倍して175/200を掛け小数点以下切り捨て」という換算式を経てW評点に反映され、そこからP点全体のウェイト15%を経て7点の差になりました。えるぼし第1段階やくるみん(いずれも2〜3点)ではこれより小さい差になります。
このモデルケースの他の入力・計算方法は経審P点シミュレーターで自社の数値に置き換えて試算できます。
確認した一次資料
- 関東地方整備局「経営規模等評価申請・総合評定値請求の手引き」別添資料表10「ワーク・ライフ・バランスに関する取組の状況」(令和8年7月改正版・84ページ)
- 国土交通省「経営事項審査の事務取扱いについて(令和8年改正反映版)」加点条件「認定取消又は辞退がなされておらず…」の根拠通知
まとめ
- WLB加点は女性活躍推進法(えるぼし・プラチナえるぼし)・次世代法(くるみん・トライくるみん・プラチナくるみん)・若年雇用促進法(ユースエール)の3系統、点数は2点〜5点。
- 複数の認定を持っていても合算されず、最も点数の高いものだけが採用される。
- 加点には、審査基準日以前の認定取得に加え、審査基準日時点で認定の取消又は辞退がなされていないことの2条件が必要。
- モデルケースの実測では、プラチナ認定(5点)でP点が719→726点(+7点)。
W点全体の構成はW点(社会性等)とは、W1の他の加点項目は自主宣言制度・建設業退職金共済制度の加点で解説しています。W点を上げる際の優先順位はW点を上げる方法を参照してください。
算出したP点は入札参加資格ランク計算ツールで総合点数・ランクの目安に変換できます(無料・登録不要)。
評点表・算式の転記元は一次資料・出典一覧で確認できます。
よくある質問
- くるみんとユースエールを両方持っていたら加点は合算されますか?
- 合算されません。関東地方整備局の手引きは「複数の認定を取得している場合は、最も点数の高いものを評価する」と定めており、この場合はユースエール(4点)だけが採用されます。
- えるぼしとくるみんは何点ですか?
- えるぼしは第1段階2点・第2段階3点・第3段階4点・プラチナえるぼし5点。くるみんは3点、トライくるみんは3点、プラチナくるみんは5点です(関東地方整備局の令和8年7月改正版手引き表10)。
- 認定を取得した実績があれば加点されますか?
- 実績だけでは足りません。審査基準日以前に認定を取得していることに加え、審査基準日において認定の取消又は辞退がなされておらず、厚生労働省により認定企業として認められていることが確認できる場合に加点されます。
- WLB加点でP点はどれくらい上がりますか?
- 本サイトのモデルケースでプラチナ認定(5点)を追加すると、総合評定値Pは719点から726点へ7点上がりました。加点が小さい認定区分ではこれより差が縮まります。自社の数値では経審P点シミュレーターで試算してください。
公開日: 2026-09-14
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