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経審P点の早見表|完成工事高・技術者数・自己資本で何点動くかを実測

売上1億円の増加より、1級技術者1人の採用のほうがP点は上がります。

計算エンジンによる実測
編集:建設経営ラボ編集部(合同会社フューチャープロンプト) / 運営方針・出典

「完成工事高のウェイトが一番大きいから、売上を増やせばP点が上がる」と説明されることがあります。しかし実際に計算してみると、そうとは限りません。この記事では、モデルケースの数値を1つずつ動かしてP点がどれだけ変わるかを、本サイトの計算エンジンで実測しました。

何がP点に効くか(結論)

モデルケース(年間完成工事高3億円・元請2億円・自己資本5,000万円・技術職員6名/P点719点)を基準に、1項目だけを動かした場合の変化です。

動かす項目変更後のP点
1級技術者を1名増やす732点+13点
完成工事高を1億円増やす730点+11点
Y評点(経営状況)が50点上がる729点+10点
2級技術者を1名増やす724点+5点
元請完成工事高を1億円増やす722点+3点
完成工事高を1,000万円増やす720点+1点
自己資本額を1,000万円増やす720点+1点

1億円の売上増(+11点)より、1級技術者1名の採用(+13点)のほうがP点は上がります。1億円を売り上げるのと、有資格者を1人採用するのと、どちらが現実的かを考えると、技術者への投資は効率が良い選択肢です。

本サイトの計算エンジンで実測(令和8年新基準)。評点テーブルは国土交通省の告示・地方整備局の手引きから転記し、独立した二重チェックを行っています。

完成工事高別のP点

完成工事高を5,000万円から1,000億円まで動かした場合です。元請完成工事高はモデルケースと同じ3分の2の比率で連動させ、他の項目は固定しています。

年間平均完成工事高X1評点Z評点総合評定値P
5,000万円645666658点
1億円711683679点
3億円(モデルケース)842714719点
5億円918730742点
10億円1,006756771点
30億円1,209805834点
50億円1,310831865点
100億円1,475872917点
300億円1,8289501,025点
1,000億円2,3091,0571,172点

完成工事高が2万倍(5,000万円→1,000億円)になっても、P点は658点→1,172点と1.8倍にしかなりません。区分表が金額の対数に近い形で設計されているためです。

ウェイトの大きさと、動かしやすさは別の話です。X1のウェイトは0.25と最大ですが、評点が上がるには売上が桁で増える必要があります。「ウェイトが大きい=優先して取り組むべき」とは限りません。

技術者数別のP点

1級技術者の人数だけを変えた場合です。2級2名・その他3名はモデルケースのまま据え置いています。

1級技術者技術職員数値Z評点総合評定値P
0名7664707点
1名(モデルケース)12714719点
2名17764732点
3名22804742点
5名32854754点
10名57968783点
20名1071,090813点

1級技術者は1名増えるごとにP点が10〜13点ずつ上がります。技術職員数値は1級技術者1人につき5、2級なら2として数えるため、資格の格がそのまま点数の差になります。数え方は技術職員数値とはで解説しています。

自己資本額別のP点

自己資本額だけを変えた場合です。平均利益額はモデルケースのまま据え置いています。

自己資本額X2評点総合評定値P
0円493696点
1,000万円604713点
5,000万円(モデルケース)647719点
1億円670723点
5億円737733点
10億円773738点
50億円879754点

自己資本を0円から50億円まで積み上げても、P点の差は58点にとどまります。X2のウェイトが0.15と小さく、区分表も対数的なためです。内部留保を厚くすること自体は経営上重要ですが、P点対策としての効率は高くありません。

この結果をどう読むか

この表はあくまで「モデルケースの数値を動かした場合」の実測値です。自社のP点は、業種・財務内容・技術者の構成で変わります。

注意:ここに示した点数は、上記のモデルケースを基準にした試算です。「完成工事高◯億円なら◯点」という一般的な相場を示すものではありません。自社の数値で試算してください。

また、P点を上げること自体が目的ではなく、入札参加資格の等級を上げることが目的の場合は、P点と入札参加資格ランクの関係もあわせて確認してください。等級は技術評価点数(工事成績)との合算で決まるため、P点だけでは決まりません。

自社の数値を入れたときの点数と、次の区分まであと何円かは経審P点シミュレーターで確認できます(無料・登録不要)。

まとめ

  • モデルケースでは、完成工事高1億円の増加(+11点)より1級技術者1名の採用(+13点)のほうがP点は上がる。
  • 完成工事高は5,000万円→1,000億円(2万倍)でもP点は658→1,172点(1.8倍)。区分表が対数的なため。
  • 1級技術者は1名あたり10〜13点、2級技術者は1名あたり5点(モデルケースでの実測)。
  • 自己資本額は0円→50億円でもP点の差は58点。P点対策としての効率は高くない。
  • ウェイトの大きさ(X1が0.25で最大)と、実際に動かしやすいかは別の話。

次の区分まであと何円かを逆算する方法は経審の点数を上げる方法、P点の上限は最高点は2,159点・最低点は163点を参照してください。

よくある質問

完成工事高が増えるとP点はどれくらい上がりますか?
本サイトのモデルケース(年間完成工事高3億円・技術職員6名)では、完成工事高を1億円増やすとP点は+11点、1,000万円の増加では+1点でした。完成工事高の区分表は金額の対数に近い形で設計されているため、5,000万円から1,000億円まで2万倍にしてもP点は658点から1,172点(1.8倍)にしかなりません。
完成工事高と技術者、どちらがP点に効きますか?
モデルケースの実測では、完成工事高を1億円増やすと+11点、1級技術者を1名増やすと+13点でした。技術者1名のほうが上げ幅が大きく、実現の難易度を考えると技術者への投資のほうが効率的な場合があります。ただし自社の業種・規模により結果は変わるため、シミュレーターでの試算をおすすめします。
自己資本を増やすとP点は上がりますか?
上がりますが効率は高くありません。モデルケースでは自己資本額を0円から50億円まで積み上げてもP点の差は58点にとどまりました。X2のウェイトが0.15と小さく、区分表も対数的なためです。内部留保を厚くすること自体は経営上重要ですが、P点対策としての優先度は高くありません。

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