経審のP点は、完成工事高や自己資本額を少し増やしただけでは点数が変わらないことがあります。逆に、あと少しで区分の境界に届くという場合は、わずかな増加で評点が跳ね上がります。この「区分の境界」を意識するのが、点数を上げる最短ルートです。
なぜ境界で急に点数が上がるのか
X1(完成工事高)・X2(自己資本額等)・Z(技術力)は、金額や人数を区分表に当てはめて評点を求めます。区分ごとに係数と切片が変わる1次式になっているため、区分の境界をまたぐたびに評点の傾きが変化します。
実測例:完成工事高3億円のとき評点は842点ですが、あと1億円増えて4億円に届くと次の区分に入り、+42点上がります(本サイトのエンジンで実測)。
どの項目から手をつけるべきか
優先順位の付け方はシンプルです。「次の区分まであと何円/何人か」を全項目で比較し、距離が最も近い項目から着手します。本サイトの感度分析タブでは、完成工事高・自己資本額・平均利益額・元請完成工事高・技術職員数値の5項目について、次の区分までの距離を自動計算して一覧表示します。
境界からまだ遠い項目に投資しても、次の区分に届くまでは評点が動きません。まず「あと一歩」の項目を洗い出すことが重要です。
実測例:技術職員を1人増やすと
完成工事高3億円・技術職員6名(1級1名・2級2名・その他3名)のモデルケースで、1級技術者を1人増やして試算すると、P点は+13点上がります(本サイトのエンジンで実測)。
Z(技術力)の重みは0.25とX1と並んで最も大きいため、資格者の増員や資格の上位取得は、他の項目よりも効果が出やすい傾向があります。
まとめ
- 評点は区分表(1次式)で決まり、境界をまたぐと評点が跳ね上がる。
- 「次の区分まであと何円/何人か」を全項目で比較し、距離が近い項目から着手する。
- 技術職員の増員はZの重み(0.25)が大きいため効果が出やすい。
- 自社の実際の距離は、感度分析タブで自動計算できる。
P点全体の計算方法は経審P点の計算方法、W点の内訳はW点(社会性等)とはを参照してください。