経審の点数が上がる資格|1級・2級・技士補の加点をP点で実測比較
「1級1人で何点」は一律ではありません。今いる技術者の数で変わります。
計算エンジンによる実測経審のZ点(技術力)は、技術職員の資格ごとに決められた係数で数えた「技術職員数値」から算出されます。この記事では、どの資格を持つ人が1人増えるとP点が何点上がるかを、本サイトの計算エンジンで実測しました。あわせて「1級1人=何点」という数字が会社によって変わる理由も示します。
資格の格と係数
技術職員数値は、資格の格ごとに人数を重み付けして合計します。
最上位の1級監理受講者は、その他技術者の6倍の重みを持ちます。1級技術者が監理技術者資格者証を持ち、直前5年以内に講習を受けていれば、この区分になります。計算の仕組みは技術職員数値とはで解説しています。
1名増やしたときのP点(実測)
モデルケース(年間完成工事高3億円・1級1名・2級2名・その他3名/P点719点)に、各区分の技術者を1名ずつ足した場合です。
| 増やす技術者 | 係数 | 技術職員数値 | P点 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1級監理受講者 | ×6 | 18 | 734点 | +15点 |
| 1級技術者 | ×5 | 17 | 732点 | +13点 |
| 監理技術者補佐(1級技士補等) | ×4 | 16 | 729点 | +10点 |
| 基幹技能者 | ×3 | 15 | 727点 | +8点 |
| 2級技術者 | ×2 | 14 | 724点 | +5点 |
| その他技術者 | ×1 | 13 | 722点 | +3点 |
本サイトの計算エンジンで実測(令和8年新基準)。モデルケース以外の条件では結果が変わります。
1級技術者1名の採用で+13点は、完成工事高を1億円増やした場合(+11点)より大きい数字です。売上を1億円伸ばすのと、有資格者を1人採用するのと、どちらが現実的かを考える材料になります。
「1級1人=何点」が一律にならない理由
「1級技術者1人で何点上がるか」は、1つの数字では表せません。すでにいる技術者の数によって変わるためです。
| すでにいる1級技術者 | 1名増やす前 | 1名増やした後 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 0名 → 1名 | 707点 | 719点 | +12点 |
| 1名 → 2名 | 719点 | 732点 | +13点 |
| 2名 → 3名 | 732点 | 742点 | +10点 |
| 3名 → 4名 | 742点 | 748点 | +6点 |
| 5名 → 6名 | 754点 | 760点 | +6点 |
| 10名 → 11名 | 783点 | 787点 | +4点 |
| 20名 → 21名 | 813点 | 816点 | +3点 |
| 50名 → 51名 | 857点 | 858点 | +1点 |
技術者が少ない会社ほど1人の採用が効き、多い会社ほど1人あたりの効果は小さくなります。技術職員数値の区分表が対数に近い形で設計されているためです。
会社の規模は影響しない
一方で、会社の規模(完成工事高)を変えても、1級技術者1名の効果はほとんど変わりません。
| 年間平均完成工事高 | 1級1名→2名の効果 |
|---|---|
| 5,000万円 | +13点 |
| 3億円 | +13点 |
| 10億円 | +12点 |
| 50億円 | +13点 |
| 100億円 | +13点 |
技術者の人数だけがZ1評点を決めるため、売上規模に関係なく同じように効きます。小規模な会社でも、資格者の採用・育成はP点に直結します。
今いる人が資格を取る場合
採用ではなく、既存の職員が上位資格を取得する場合です。人数は変わらず、格だけが上がります。
| ケース | 技術職員数値 | P点 | 差 |
|---|---|---|---|
| モデルケース(1級1名・2級2名・その他3名) | 12 | 719点 | ― |
| 2級1名が1級を取得(人数は同じ) | 15 | 727点 | +8点 |
| 1級1名が監理技術者講習を受講 | 13 | 722点 | +3点 |
採用しなくても、2級の職員が1級を取得すれば+8点になります。監理技術者講習の受講(1級→1級監理受講者)は+3点で、資格取得より手軽な選択肢です。
自社の技術者構成での正確な点数は経審P点シミュレーターで試算できます(無料・登録不要)。資格の区分ごとに人数を入れると、その場でP点が出ます。
まとめ
- 技術職員数値の係数は、1級監理受講者6・1級5・監理技術者補佐4・基幹技能者3・2級2・その他1。
- モデルケースでは1級技術者1名の採用で+13点、1級監理受講者なら+15点。
- 「1級1人=何点」は一律ではない。技術者0名の会社では+12点、50名の会社では+1点。
- 会社の規模(完成工事高)を変えても、1名あたりの効果はほぼ同じ(+12〜13点)。
- 2級の職員が1級を取得すると+8点、監理技術者講習の受講で+3点。
完成工事高・自己資本を動かした場合との比較はP点の早見表、次の区分までの逆算は経審の点数を上げる方法を参照してください。
よくある質問
- 1級施工管理技士が1人増えるとP点は何点上がりますか?
- 会社の技術者構成によって変わります。本サイトのモデルケース(1級1名・2級2名・その他3名)では+13点でしたが、1級技術者が0名の会社では+12点、すでに50名いる会社では+1点でした。技術職員数値の区分表が対数に近い形のため、技術者が少ない会社ほど1人あたりの効果が大きくなります。
- どの資格が最も加点されますか?
- 技術職員数値の係数が最も大きいのは1級監理受講者(1級技術者で監理技術者資格者証を持ち直前5年以内に講習を受けた者)で、その他技術者の6倍の重みです。モデルケースでの実測では、1名増やしたときのP点は1級監理受講者+15点、1級技術者+13点、監理技術者補佐(1級技士補等)+10点、基幹技能者+8点、2級技術者+5点、その他技術者+3点でした。
- 採用せずに資格取得で点数を上げられますか?
- できます。モデルケースでは、2級技術者1名が1級を取得すると(人数は同じまま)+8点、1級技術者が監理技術者講習を受講して1級監理受講者になると+3点でした。採用が難しい場合、既存職員の資格取得や講習受講が現実的な選択肢になります。
公開日: 2026-07-15
令和8年新基準・改正前基準を新旧比較で無料試算(無料・登録不要):経審P点シミュレーターを使う